根をもつこと、翼をもつこと
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コメント
雑誌に連載したエッセイを集めた本。とても日常的な事柄や、自分の生活についての内容が多く、そういうエッセイもいいけれども、巻頭にある、広島についての話しは特によかった。
田口ランディは、これまで広島と関わりがあったわけではなく、原爆の日の平和記念式典で初めて関わりを持ち、色々な人の原爆についての話しを聴くのだけれども、その話しはどれも原爆について新しいイメージを加える興味深い話しばかりだった。
名言
アーサー・ケストラーという人も同じことを言っているんです。ホロン革命という本のなかで、人類にとって最も重要な日は1945年8月6日だ、って。広島に原爆が落ちるまで、人間は個としての死を予感しながら生きてきたけれど、広島に原爆が落ちてからは、人間は種としての絶滅を予感しながら生きていかなくちゃならなくなったって。(p.33)
誰かを頼っているからいつもさみしい。誰かを頼っているからいつも自分じゃない。そういうとき、私を必要だという男は、みんな呪いの餌食になった。私はむさぼってもむさぼっても、いつまでたっても得られない自分を探して発狂してたみたいなところがあった。ああいうのが「若い」ってことだとしたら二度とごめんだ。(p.277)





晶さん 

