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なめないでね、わたしのこと (幻冬舎文庫)



評価
著者 内館牧子
出版社 幻冬舎
読者 男性あきゃさん
読書日 2010年07月23日(金)
発売日 2007-06
書籍コード ASIN:4344409620 ISBN:9784344409620
値段 520円
形態 文庫 10.2×14.8×1.4cm 全268ページ

 コメント

売れっ子脚本家で、最近では横綱審議委員として朝青龍とバトルを繰り広げた事でも知られた著者のエッセイ集である。

そもそも買った記憶があまりなく、朝青龍批判に関しては正論だと思ったものの、著者当人に対する印象としては派手なパーマや化粧から喚起されるイメージと相俟ってやたら小ウルサいおばはんという認識だったので、本書も正直半ば整理対象にするつもりで読み始めた。

・・・すみません。なめてました、あなたのこと。

そんな言葉さえ浮かぶくらい、硬骨で真っ当なエッセイだった。
丁度貴乃花の長期欠場が問題になっていた時期、横綱審議委員としての著者のスタンスは、貴乃花の復活に期待しつつも説明責任を果たさない部分に対しては厳しく指弾するという、極めて公平かつ公正なもので、結果的に何ら自発的なアクションを起こさなかった他の横審メンバーに対して抱く歯痒さには大いに共感が持てた。
他にも、人前で話す事の困難さと、それでも立場のある人間はキチンと人前で物事を説明する義務が生じる事を心得ておかねばならない事を説く篇などは、言葉に責任を負わない人間ばかりが目につく現代にあって、非常に重い主張であると思う。

その一方で軽目のジョークの混じったような話に関しては、適度に自虐ネタで笑いを取りつつも、巷間多く見られるような読み手におもねるが如くひたすら道化た姿ばかりに終始するでなく、あくまで背筋は伸ばした上で失敗談を語るので、自然な笑いが生まれて来る。つまるところ、文章に気品があるのだ。
まぁ、趣味は大相撲・プロレス・ボクシング観戦で、その辺りに関する内容の記述を読むと下品ではないけど上品とも云えない、という感じではあるのだが、一本筋の通った思考を通して綴られる言葉の数々からは、清冽な印象が伝わって来る。

イメージだけで人を判断してはいけない、という事を改めて教えられた一冊。

メッセージ

1) 2010/07/25 11:49 byanbuさん
風貌が強烈なので止むを得ないのかと。誤解している人は多いはず。
実績はあるんですよね。

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