ログインはこちらから



メンバー登録

読書日記を書く


センチメンタルな旅・冬の旅



評価
著者 荒木経惟
出版社 新潮社
読者 女性まちとさん
読書日 2010年07月10日(土)
発売日 1991-02
書籍コード ASIN:4103800011 ISBN:9784103800019
値段 3,150円
形態 ハードカバー 19.8×26.6×1.8cm 全124ページ

 コメント

 表参道で開催中の写真展「センチメンタルな旅 春の旅」に行って、「冬の旅」も見たいと思った。「冬の旅」を見たら、また「春の旅」も見たくなった。
 陽子夫人との新婚旅行写真(センチメンタルな旅)と、彼女の病気がわかって死んでお葬式から戻ってくるまでの写真(冬の旅)が収められていた。
 愛している奥さんが刻々と不在になっていく。
「春の旅」だと、猫は22歳、荒木さんも70歳で静かな諦念があるのだけれど、「冬の旅」は子どもが独りでべそをかいている感じで、生々しく悲しかった。
 荒木さんの猥雑なイメージ(ヌード写真)がすっかり変わってしまうくらいインパクトのある写真集だった。すごい。

 名言

もって1ヶ月だろうと言われた。
歩きたくなって早稲田まで歩いた。
正月はわが家で一緒にすごしてもいいと
言われてたので迎えに行ったのだが、
急に容態が悪化して外出できなくなってしまった。
陽子のベッドに入ってTVを見た。
バルセロナ駅伝を見ながら
楽しかったスペイン旅行の話をした。
マンションに帰ると、バルコニーに干しといた
陽子の蒲団のそばでチロが遊んでいた。


写真家だからと言って陽子の遺影をもった。
このポートレイトを生涯私は超えることは
できないであろう。

このページのトップへ